柿渋とはABOUT KAKISHIBU

多彩な魅力を持った、
日本古来のエコ素材・柿渋

柿渋とは、まだ青いうちに収穫した渋柿の未熟果を搾汁し発酵熟成させたもの。
日本では古くから、この柿渋を塗料や染料、あるいは万能民間薬として、マルチに活用してきました。
家屋や生活道具、衣料品の耐久性を高め、防水・防虫・防腐・消臭効果を与えるなど、その効能は驚くほど
多彩。近年は柿渋から抽出した「柿タンニン」も、健康・美容素材として注目を集めています。

柿渋ができるまでUNTIL PERSIMMON TANNIN IS MADE

  • 01

    渋柿の未熟果を収穫

    良質の柿渋を作るためには、渋柿の実に含まれるタンニン濃度がピークに達するタイミングを逃さないことが大切。実が色づき熟してしまうとタンニン濃度が下がってしまうため、まだ青いうちに収穫します。7月から9月にかけて、天王柿やつるの子、法蓮坊など、各地から厳選された品種が工場に運びこまれます。

  • 02

    圧搾した果汁を
    ろ過・殺菌

    工場に届いた実をきれいに洗浄し、破砕してスクリュープレスで搾汁します。この作業は、品種ごとの旬に応じて7月と9月にのみ行われます。タンニン豊富な皮やヘタもすべて丸ごと搾った青い果汁を集めると、ごく目の細かいフィルターでろ過してから、火入れ殺菌して冷却。柿渋の発酵が始まります。

  • 03

    柿酵母を添加し、
    発酵を促進

    柿渋の発酵を促すため、特殊培養液を作って柿酵母を培養し、その働きを活発化させます。この酵母培養液をタンクに柿渋に加えることで発酵が促され、ワインにも似た香りを放ちます。発酵期間は約3~10日。発酵具合は、気温・湿度などさまざまな条件に左右されるので、日々気を抜くことはできません。

  • 04

    じっくり熟成貯蔵

    発酵を終えた柿渋に、再び火入れ殺菌をほどこします。その後、貯蔵タンクに移し、1年から4年かけてじっくり熟成へ。搾りたての時にはグリーン色をしていた果汁が、こうして深みのある美しい褐色の「柿渋」へと変貌を遂げます。

始めませんか、
柿渋のある暮らし

塗料として

住まいの健康を考える方に、
柿渋が見直されています

柿渋は、古来より日本の暮らしに欠かせない天然塗料として、住居はもちろん、
木桶や竹ざる、漁網といった生活道具の耐久性を高めるために使われてきました。
石油化学製品の台頭に伴い、時代に忘れ去られたかのように見えた柿渋。
しかし、化学物質による室内環境汚染が、アレルギーやシックハウス症候群などを引き起こす原因となっていることが
わかってくるにつれ、改めて柿渋の持つすぐれた効能に着目する人々が増えています。

  • トミヤマの柿渋は、京都迎賓館をはじめ全国の重要文化財の補修保全や古民家再生にたずさわるプロフェッショナルにも選ばれています。

  • 柿渋に含まれる高分子タンニンは、ホルムアルデヒドを吸着し発生を抑制する効果があり、室内環境を健やかに保ちます。

  • DIY派にも人気の柿渋。人体に無害なのでどなたでも安心して使え、廃棄しても環境を汚しません。顔料を混ぜて調色も可能です。

POINTS 塗って快適!柿渋の魅力
  • 化学物質を含まず天然素材のみで
    できた、人体に無害な塗料です。
  • 木の呼吸作用を妨げず、寿命を
    延ばします。
  • 防虫・抗菌・防腐・消臭・
    できた、人体に無害な塗料です。
  • 木材防腐剤・合板・MDFなど
    から発生するホルムアルデヒド
    を吸着し無害化します。
  • 塗り直しの場合、塗料を剝がさず
    上からそのまま塗装できます。
  • 柿渋塗料は、燃やしても、
    そのままでも安全に廃棄できます。

染料として

柿渋独自のやさしい色に、
すぐれた効能を秘めて

柿渋は染料としてもすぐれもの。たとえば、かつての酒蔵でもろみを絞るのに使われていた
木綿製の酒袋は、強度などを高めるため柿渋で染めるのがお決まりでした。
また柿渋を含ませた和紙は、呉服の文様を染める時に用いられる伊勢型紙となったり、
夏の暑さをしのぐための敷物「油団(ゆとん)」となるなど、さまざまな場面で活用されてきました。
柿渋で染めた布や紙は、使い込んでいくうちに色や風合いの経年変化が味わえるのも魅力です。

  • 好みの濃さに薄めた柿渋に繊維を浸す「浸染」ならどなたでも手軽に楽しめます。染め→乾燥→水洗いを繰り返すと色合いはさらに深く。

  • 綿や麻などの天然素材と柿渋染めは好相性。柿渋単体の色を楽しむもよし、べんがらや松煙など顔料を加えて調色も可能です。

  • トミヤマが入手した古い伊勢型紙は、古文書を貼り合わせて作られています。「接着剤」兼「耐水補強剤」という柿渋の多機能ぶりがわかります。

POINTS 染めて快適!柿渋の魅力
  • 化学物質を含まず天然素材のみで
    できた、人体に無害な染料です。
  • 布や紙に防虫・抗菌・防腐・
    消臭作用を与え、丈夫にします。
  • 布や紙に何度も塗り重ねると、
    重合反応で被膜を形成して耐水性を発揮します。
  • 使い込むほどに、色や風合いの
    経年変化が味わえます。
  • 柿渋染料は、燃やしても、
    そのままでも安全に廃棄できます。

柿タンニンの
健康効果

民間薬として人々の暮らしを
支えてきた多彩な効能

柿渋はかつては万能民間薬として、やけどや切り傷、虫刺され跡に外用されてきたほか、
水で薄めて抗菌うがい薬として用いられてきました。それらはすべて柿渋に含まれる柿タンニンのパワー。
柿タンニンには、毛細血管の老化を防いで高血圧を予防したり、胃の粘膜を収れん保護したり、
二日酔いや口臭を防止する効果もあるとされています。
近年は肌を引きしめ皮脂の分泌を抑えるコスメ素材としても研究が進んでいます。

  • OH基がいくつも突出している柿タンニンの構造図。これがたんぱく質やアルカロイド類と結合したり、重金属など有害物質を吸着する特性の秘密。

  • 柿渋で染めた糸を織り上げたトミヤマオリジナルの蚊帳生地ふきんは、洗っても抗菌防臭効果が持続することが実証されています。

  • トミヤマの柿タンニンを使ったタブレット「カキペロ」。口臭予防に効果があります。

POINTS こんなところにも!柿タンニンの魅力
  • 老化の原因「活性酸素」を抑える
    抗酸化作用に、有用な試験結果が
    出ています。
  • 毛細血管を丈夫にし高血圧を
    防止する効果があるとされて
    います。
  • 強い抗菌・消臭作用があります。
  • 悪酔いの原因である
    アセドアルデヒドを吸着し、
    胃の粘膜からのアルコール吸収を
    抑制して二日酔いを防ぎます。